7月10日、徳島県立城南高等学校大学?学部学科説明会に出向いた。対象は、1年生で、考えてみると中学校を卒業して3ヶ月が経つ程度。去年も依頼があったが、1年生の初めの段階では大学というものをイメージすることが難しく、説明会を開催しても受験生の獲得には程遠いと判断して断った経緯がある。今回は、入試委員の最終年度でもあり、また断り続けると学部学科の印象も悪くなると思い依頼を受けた。
当日の朝、城南高校出身のAさんに声をかけ、一緒に行くか尋ねてみた。久しぶりに知り合いの高校の先生に会うことができるかもしれない。
10時30分開始だが、何故か画面が映らない。別のモニターを用意してもらってなんとか投影が可能となったが、すでに、10分が経過している。高校生は、不安そうな顔立ちで待っていた。話す内容は、高校から提示された内容から入る。1)各学部?学科で学べること、2)その学びの面白さと、それが将来どのような進路につながるのか、3)高校で学ぶ教科?科目とのつながり、4)高校生の頃に読んでおいてほしい本。まずは管理栄養士という職業の説明、「管理栄養士とは、食を通じて人々の健康を守る職業」。栄養学は、摂取した食物を消化?吸収する過程を理解し、それらの栄養素がどのように体へ作用するのかを理解するため化学や生物といった科目を学修することの重要性を説く。また、最新の龙珠直播は、英語論文により発表されるので英語の学修も、栄養学科への入学を希望する上で有益となることを強調した。
中学上がりの幼い学生を想定していたが、実際に集まった高校生を目にすると、思った以上にしっかりしている。栄養学ということで女子学生が多いと思っていたが、(スポーツをしているような)男子学生もちらほらといた。講義が終わり、いくつかの質問を受け付けた(時間超過のため、途中で打ち切られてしまったが)。
以下、職員室での予想されるやり取り。「校長先生、栄養の話をしに来た先生、かなり過激なことを言っていました。」「国立大学の管理栄養士養成校N女子大は、K大学農学のからの教員が多いので食品学は強いが、栄養学の教育は徳島大学の方が強い。」、「徳島県公務員試験種別の管理栄養士では、徳大内での競争になる。」、「研究をするなら、4年生の卒業研究では足りず、大学院進学が必要である。」などと言っていました。
高校に入学し、今後文系?理系進路の参考とする話をとの依頼なので、どんな内容がいいのか通常の講義以上に考えてみた。最終的な結論は、“自分の話したいことを話す”ことに行き着いた。
もしかしたら、来年度は、依頼が来ないかもしれない。ただ、依頼されたら、喜んで高校1年生に向けて栄養に関わる話をしたい。